2012年4月26日木曜日

『ファストフードが世界を食いつくす』発売から10年著者が語る | Lifener | ライフナー



そんな彼がファストフードが世界を食いつくす(Fast Food Nation)を出版して10年が経過したいま、過去と現在のデータと照らし合わせ詳しく紹介している記事があり、多く人にシェアされていたでご紹介します。あれから10年ファストフードを取り巻く人々の環境は改善されたのでしょうか。

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Still a Fast-Food Nation: Eric Schlosser Reflects on 10 Years Later

ファストフードが世界を食いつくす(Fast Food Nation: The Dark Side of the All-American Meal)が出版されてから10年が経過しました。私の本が時代遅れになり記述される多くの問題が解決され、金色のアーチが今やギザのピラミッドのように落ちた帝国のシンボルになっている事を報告することを望んでいた。だが、残念ながらそうはならなかった。毎日、約6500万人は世界中のマクドナルドでこれまで以上に食事をしています。

インフレのため調整されたアメリカのファストフード産業の年間収益が2001年以来、約20パーセント上昇しました。また、同様にアメリカの子どもに向けたファーストフードの広告の数は大幅に上昇しており、保育園や幼稚園に通う未就学児は、毎日テレビで約3本のCMを見ていて、ティーンエイジャーは約5本のCMを見ている事になる。広告、おもちゃ、コンテスト、及びマーケティングなどの終り� �ない集中砲火はファーストフードの売上高だけでなく、様々なダイエット関連の病気も煽る事になりました。

アメリカの成人の約2/3は肥満かあるいは太り過ぎており、未就学児の肥満率は過去30年間で倍増している。また、子供6~11歳の割合は3倍になっている。 そして、奇妙な偶然か国の肥満の年間コストをエモリー大学の研究者が計算したところ、約1680億ドルと2011年にアメリカ人がファーストフードに費やした金額と同じになった。

ジョージ・W.ブッシュ大統領と政権の両方の条件を通して、国の食品安全システムを改革するためにあらゆる努力は、ホワイトハウスと議会の共和党員によって阻まれた。2002年の夏にコロラド州グリーリーにあるコンアグラ社の屠殺場から出た牛挽肉がO157:H7の発生源として結び付けられ、感染により1人が死亡し、少なくとも46人に吐き気などの症状が現れた。


親の事務を以下の子どもの抑うつ

コンアグラ社は自発的に回収したおよそ1,900万ポンドに潜在的に汚染された肉が含まれているとし、自発的にリコールしたがそれはグリーリーで生産される肉の1ヶ月分にもならない量だった。さらに、米国農務省による調査で工場設備からは、ほぼ2年間に渡り大腸菌O157:H7に汚染された牛肉を出荷し続けていた事が判明した。その後、グリーリーのリコールはウエストランド/ホールマーク・ミート・パッキング社のそれと比べるとかなり些細な事だと思えてしまう。2008年にウエストランド/ホールマークの秘密のビデオにより屠殺場にフォークリフトによって持ち込まれているへたり牛を示した後、1億4300万ポンドの汚染された牛挽肉をリコールすることに� �意しました。このリコールされた肉の1/4以上は全米学校昼食プログラムによりタコス、チリ、ハンバーガーを作る為に購入された。この記事の執筆時点で、未だにUSDA(米国農務省)は、これらの危険な病原体に関して強制可能な制限を設定し、汚染された肉のリコールを要求する為の病原体を広くテストする権限を欠いている。

ブッシュ政権の産業に優しい政策は、同様に労働者の安全性に対し政府の監視も減少させ、2002年には労働安全衛生管理局は、精肉会社が事故を報告するのに使用しなければならないフォームを変更した。新しいフォームには反復性の多い心的外傷で引き起こされる筋骨格系障害を報告するスペースがありませんでした。それにより重傷の全てのカテゴリーが数えられるのを防いだ。すると即座に魔法を使っ たかのように精肉業の傷害率が50パーセントも減少したのだ。「1996年以降、工場設備の記録可能な安全性事故率は半分に短縮しました」と、米国食肉協会は、これまでの減少が記録保持の変化によるものであることに言及せずプレスリリースで誇らしげに発表しました。また、アメリカの精肉業労働者の搾取に関する痛烈なレポートでアメリカ合衆国に基盤を持つ国際的な人権NGOであるヒューマン・ライツ・ウオッチは、AMI(アメリカンメディカルインスティチュート)が国民を欺くために故意に比較の基準として1996年を選んだと示唆した。「わずか1年で肉産業における障害率が50%に落ちたということは信じられないことである。しかし、6年さかのぼることで工場の安全性は見事に実際にはありえない改良を創造することになった」と� �ポートには記されている。

その数年後にAMIは、精肉業界における労働者の障害への関心のおかげで「記録されるべき障害」は70%も減少した、と主張しました。その主張はアメリカの小説家アプトン・シンクレアの著「ジャングル」の刊行100年記念を祝うパンフレットに掲載されました。パンフレットのタイトル『もしアプトン・シンクレアが生きていたら・・・アメリカの肉産業に驚愕しただろう』はたぶんこれ以上に正確な記述はなかっただろう。シンクレアが驚愕しただろうことは疑いがありません。そうです。彼は驚いたことでしょう。前世紀を通していかに何事も変わっていないことに。貧しい移民労働者たちがいまだにいつも負傷し続けているかに。そして、業界のしらじらしい嘘がいまだに堂々とまかり通っていること に。


どのようにスペイン語で熱を綴るん

これらの必要のない障害が続くなかで多くのことが改善されたのは、2001年にファストフードが世界を食いつくす(Fast Food Nation)が書店に現れてからで。それまでは主流のメディアではほとんど取り上げられなかった問題点、つまり安全食品、動物保護、肥満病の蔓延、子供へのジャンクフード販売の倫理、最新の持続可能な農業システム、などが避けることのできない問題点となり、本の著者、運動家、映画製作者たちに促進されて、食品運動は国中に広がりました。

マリオン・ネスルの『食品政治』(2002)
フランシス及びアンナ・ラッペの『希望の果て』(2003)
マシュウ・スカリーの『統治』(2003)
カルロ・ペトリーニの『スローフード』(2004)
デボラ・クーンズ・ガルシアの『食品の未来』(2004)
モーガン・スパーロックの『スーパーサイズの私』(2004)
ファニー・アームストロングの『マックリベル』(2005)
マイケル・ポーランの『雑食人種のディレンマ』(2006)
アーロン・ウルフの『キングコーン』(2008)
ラジ・パテルの『満腹と飢餓』(2008)
ロビー・ケナーの『食品株式会社』(2008)
バリー・エスタブルックの『トマトランド』(2011)

トム・フィルポットのレポート、コルビー・クマーやマーク・ビットマンの評論、ウエェンデル・ベリーやアリス・ウォーターによる多数の著書、ジェイミー・オリバーのテレビ放映『食品改革』、などのすべての作品は統合してアメリカにおける新しい食品文化を創造しました。その文化は、極端に加工された食品や遺伝子改変された食品、また食品生産への全工業的なアプローチを否定しています。この文化が支持するのは、農家のマーケットや学校の菜園、健康的な学校給食、ローカルでオーガニックな産物です。そして、それはアメリカ人の食物に対する態度を大幅に変えてしまったのだ。10年前には、ホワイトハウスにオーガニックの菜園を作るなど、想像もつかなかった でしょう。

アメリカ国内の至るところで、子供たちの学校からファーストフード、ジャンクフード、ソーダ類を追い出す運動を親たちがしている。家庭菜園のための果物や野菜の種の販売は急上昇し。夢を持つ大学生たちは、医者や弁護士になるよりはシェフになることを望むことも多いようです。テレビの料理番組ではクッキングが一種の大衆娯楽になってしまい、料理の上手な人をセレブに変えてしまいました。マクドナルドやバーガーキングやKFCで売られる、冷凍され再加熱された塩辛く脂身の多い食物は、この新しい運動が目指すものとはまったく正反対のものなのです。あの旧弊なコーポレートの要塞であった『ナショナル・レストラン・アソシエーション』でさえも、今ではその変革を認めています。その刊行物である201 1年の『レストラン業界の将来』の中で、今日のメニューで一番人気があるのは『その地方で取れて環境に優しく、しかも栄養価の高い』ものになりつつある、述べています。


過去の肥満artcles

現在のところ、この食品運動の一番大きな問題点は、この恩恵を喜んで受け入れているアメリカ人がいかに少ないか、ということです。オーガニック食品に費やされる金額は1990年の始めに比べて20倍にもなっているとはいえ、それは現在国全体が食物に費やす金額のわずか4%に過ぎません。マクドナルドの年間の売り上げがアメリカのオーガニック食品産業の総売り上げとほぼ同じなのです。オーガニック食品は高価で、両親共に外で働く家庭では食事を最初から料理する時間がない。なので、二千三百万人以上の低所得のアメリカ人はスーパーマーケットの無い『食品砂漠』に生きているのです。中上流階級で良識のある人々がしだいにファーストフードを拒絶するようになる につれて食品産業がそれに対応してきたのは、ちょうどタバコ製造業がかつて禁煙者の数が増えるに連れて対処したしたこととよく似ています。ファーストフード業界は、タバコ製造業と同じく、今やアフリカン・アメリカン、スパニッシュ、そして貧しい人々を強力なターゲットにしている。アメリカの低所得社会は今やファーストフードのレストランの誇り高き最大の利用者であり、最高の肥満率を持ち、最高の糖尿病の比率を持つ。二つのまったく異なった食品文化が今お互いに共存するのがアメリカの姿なのです。少数のアメリカ人が放し飼いのチキンやオーガニックな野菜を食べ、毎日エクササイズをして自分の健康を改善する一方で、大部分の人たちは安価な加工食品を買い、大量のソーダを飲み、自分たちの寿命を縮めてい� ��。痩身でよくフィットして生活の楽な人たちと、病気がちで貧しく、肥満した人たちのこれほどの対比は今までの歴史になく、過去には富者はぶくぶくと太り、貧者は飢えていたものでした。

食品運動は教育のある上中流階級から起こったのですが、今は少しずつそれ以下の階級にも及んでいます。「コアリション・オブ・イモカリー。ワーカーズ」はフロリダ州の出稼ぎ労働者のための機構ですが、ファーストフード・チェーンに対して(何年もの抗議の結果)労働者の賃上げや労働条件の改善に尽くしました。「レストラン・オポチュニティーズ・センターズ・ユナイテッド」はレストラン業界における労働者の賃金のピンハネや人種差別、虐待に戦いを挑んでいます。「エディブル・スクールヤード・プロジェクト」や「スロ� ��フードUSA」は低所得社会の子供たちに健康食を与えようと試みています。そして「グロウイング・パワー」はウィル・アレンが導く、ミルウォーキー基盤のグループですが、農業をいかにして都市内で繁栄させるかを、都市内の「食品砂漠」を健康食品を生産する農場に変革することで示している。


しかしながら、この新しい運動がどこまで達成されうるかには自ずから限度があるのです。失業率が高く四千六百万人のアメリカ人が貧困にあえぎ、最低賃金は40年前と比べて時価を調節してもほとんど20%も低いこの時代には、アメリカの食料のシステムを変えるだけでは十分ではないでだろう。本書の前の章で私は、21世紀は過度の大企業のパワーを縮小するための闘争の世紀だ、と述べました。それを現在、10年前よりさらに強く信じます。アメリカの創設者たちは絶対の権力は絶対に腐敗すると信じたのです。彼らは権力の中心と闘争することの必要性を信じました。彼らは政府のどの党派も独裁できないように、抑制と均衡を持つ政治システムを創り上げたのです。そして彼らが同じ� �確信を持ったのは、経済社会では競争がもっとも重要だということでした。もし彼らが今日生きていたら、(アプトン・シンクレアのように)現在のアメリカ経済に君臨する政府の腐敗と独占に驚き、政府要人の退廃や貧富の差に呆れたことでしょう。食品運動はより広いヴィジョンをもつより大きな運動の一部になる必要があります。それは審査されることのない大企業のパワーに反対し、健康食品だけではなくアメリカ人一人一人のための賃金や安全な労働環境を要求する運動でもあります。

ファストフードが世界を食いつくす(Fast Food Nation)は私の最初の著書であり、こんな本を読んでくれる人がいるのかどうかわかりませんでした。本書で表現された見解は、大多数の人々の持つ見解とは大きくかけ離れているように見えた。10年も経た現在でもいまだに印刷されようなどとは思ってもみなかったことです。本書が出版されたあと、私はファストフード業界や、精肉会社から強い批判をされ続けてきました。その批判の大部分はかなり個人的なものでした。私はコミュニストと呼ばれ、社会主義者と呼ばれ、馬鹿呼ばわりされ、健康ファシストと呼ばれ、経済無学者と呼ばれ、ファームエイドのバンジョー弾きと呼ばれ、威張りくさった乳母と呼ばれ、もっとずっと酷い名前で呼ばれたこともありました。小学校の校長たちは、私に教室を訪ねたり子供たちと話をしない� �うにと言ってきたこともあります。インターネットでは私に関する驚くべき嘘が広がりました。書店での自書の朗読や大学構内での対話が業界の支援者に邪魔をされました。ある時などは警官の警護付きで公共の場にでなければなりませんでした。それというのもすべて、この本がハンバーガーを売る会社の実情を書いているからです。

それにもかかわらず、このすべての経験は私にはとても有意義なものでした。長い間、私は安全食品や子供の栄養、労働者の権利、動物愛護、環境維持の農業、そのほかいろいろな運動をするグループのために支援しました。オフィスから外に出て世の中に入って行きいろいろな事するのは、そのことを単に書くよりもずっとよい気持ちでした。数え切れないほどの人々に会いました。その人たち� �自分を犠牲にして世の中を変えていく人たちです。それに比べれば私の本などはそんなに深い意味を持つものではありません。


ファストフードが世界を食いつくす(Fast Food Nation)が出版されて以来私が学んだことはすべて、変化の可能性ということに対して私をよりオプティミスティックにしてくれました。現在の食品のシステムは何一つとして変えられないものは無い、と今まで以上に私は信じています。そして物事が変わりえるなら、それらは今のままの形である必要性は無いということです。今から10年先にはこの本が本当にもう役に立たなくなることを望んでいます。その時はこの本が述べている欲に満ちて思いやりの無い世界はただの悪い記憶にすぎません。

≫ファストフードが世界を食いつくす

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